人工知能と人間の本質的な違いは何なのだろうか?

人工知能の発展を考えていると真っ先に考えるべき疑問がある。

それは、人工知能と人間の本質的な違いは何かだ。

まず初めに、人工知能が人間よりも優れている点を3つ考えてみる。

(1)正確な処理を圧倒的なスピードで処理できる。
(2)量をこなしても疲れない、集中を保ち続ける事ができる。
(3)感情に左右されず論理的に判断する。

これらの特徴は、AIの技術が発展することで、人間との大きな違いとして深まってゆくだろう。

 

では、人間が人口知能よりも優れている点は何だろうか?

(1)経験を得て成長し変化し続けることができる。
(2)ものごとの変化を察知して想像することができる。
(3)状況に応じて柔軟な対応ができる。

 

はっきり人間の優位性を示すには難しい項目もあるが、現代のAIの技術では簡単には越えられそうにない壁にも思える。

 

また、現段階では、人工知能と人間の強みは、表裏一体であると言える。

 

人口知能は論理的であり一貫性があるほど、理屈では無い判断をおこなうことはできないが、逆に何となく『良い』と思った選択をすることが出来るのが人間の強みでもある。

 

現実世界では、理屈ではありえない選択や説明ができない意思決定をして、結果的に上手く行くこともある。

ここに、人工知能と人間が共存するためのヒントが数多く埋まってるのではないかと思う。

 

人間の判断が、感情に左右されてしまうからこそ、結果的に良い結果を生み出すことがある。

これは、人間が触れるサービスに関しては、人工知能がなかなか超える事が出来ない部分になるはずだ。

 

思考する人工知能を開発するためには、感情と察知能力をプログラミングする必要があるが、人間自身が理解できていない理不尽さを論理的に分解できるのかが疑問ではある。

 

人工知能は、人間の感情の動きを理解することができるのか?

 

2045年にシンギュラリティが起こると言われているが、今はまだ想像出来ていない様な大きなインパクトのある技術進化が生まれることは間違いない。

そんな時代の変化に適応するためには、人間の持つ察知能力を活かしながら、自ら何をすべきかを追い求め続けることが大事なのだ。