今回は、2023年11月にxAI社が発表した「Grok」の使い方や活用法まで解説します。2024年8月13日にGrokの最新バージョンGrok-2がリリースされてXで使えるようになりました。
Grokとは
Grokとは、X（Twitter）で提供されているAI機能です。この機能はユーザーがさまざまな質問や情報の検索、会話を行うためのツールとして利用されます。ChatGPTと比較させることがありますが。
Grokは、2023年11月に公開されて以来、X（旧Twitter）を介したリアルタイム情報へのアクセスや、オープンソース化などで注目を集めています。
現在使えるGrok-2は、従来のモデルから大幅に進化しており、チャット、コーディング、推論において高い能力を発揮します。画像生成は、XのGrok上でBlack Forest LabsのFLUX.1モデルで実験的に使えるようです。
Grok-2 miniとは
xAIがリリースした最先端の推論能力を持つ大規模言語モデルであるGrok-2のベータ版。2024年８が17日の段階では、Xで使えるのはGrok-2 miniのようです。常に進化するのでこれからが楽しみです。
Grok（Grok-2）の利用方法
Grokを使う方法は、X（旧Twitter）の有料プランのひとつである「プレミアム」に加入することです。
Xのプレミアム以上のプランで利用可能で無料版や基本版だとGrokは使えません。プレミアムは、月980円で利用することができます。
Grok-2は、最新のXに投稿されている情報をもとに回答が得られるのは魅力的です。Grokは、トレンド情報に非常に有効です。リアルタイムの情報にアクセスできるからです。GrokはX（Twitter）の投稿をリアルタイムで読み取り、その情報を使ってトレンドを調査することができます。これにより、従来のトレンド調査よりもはるかに迅速かつ頻繁に更新された情報を入手することが可能になっています。
Grokを活用するためのプロンプト集
Grokを活用して日本国内のトレンド情報を集めるための効果的なプロンプトの例です。これらのプロンプトは、Grokの特性を活かし、具体的で明確な指示を与えることで、より正確で役立つ情報を得るためのものです。
- 最近の日本国内のエンターテイメント業界で起こった大きなニュースは何ですか？映画、音楽、テレビ番組など、どの分野でも構いません。
- 日本で急速に普及している新しい食のトレンドは何ですか？例えば、健康食品や新しいレストラン形式など。
- 2024年の夏の旅行先として、日本国内で注目されている場所はどこですか？特に、SNSで話題になっている場所を教えてください。
- 今年の夏、日本で流行っている音楽ジャンルやアーティストは誰ですか？
- 日本国内で、特にSNSで話題になっているキャンペーンやイベントは何ですか？
これらのプロンプトは、Grokの能力を最大限に引き出すために、具体的で明確な質問を心掛けています。また、GrokがX（旧Twitter）の情報をソースにできる特性を活かして、リアルタイムで話題になっている情報を得ることが可能です。
Grok-2で画像生成できる
画像生成は、XのGrok上でBlack Forest LabsのFLUX.1モデルが使えるようです。
FLUX.1は、100億以上ののパラメータを持ち、プロンプトを忠実に描写する能力が高く評価されています。特に、人物の顔や手なども正確に描写する能力があり、写真と見間違うほどのクオリティを実現できます。
写真のクオリティを上げるためのプロンプトです。より高品質でリアルな画像を生成するための活用できます。こうしたプロンプトを使用することで、より質の高い写真風の画像を生成することができます。
- High-resolution details: Ensure ultra-high resolution with intricate textures and fine details, especially in facial features, fabric, and background elements.
- Realistic lighting: Use natural, soft lighting that highlights the subject’s features without harsh shadows or overexposure, mimicking professional studio photography.
- Depth of field: Apply a shallow depth of field to create a bokeh effect, keeping the subject in sharp focus while softly blurring the background.
2029年には人間並みの能力を持ったAIが誕生する
レイ・カーツワイル氏がSouth by Southwest 2024（サウス・バイ・サウスウエスト2024）のセッションで語った内容から、気になる話を抜粋しました。
2029年には、あらゆる人間の行動を模倣できるAGI（汎用人工知能）が誕生し、人間ができることは何でもできるようになると予測されています。
また、カーツワイル氏は、2045年にはシンギュラリティが到来し、人間の脳内のすべてを把握できるようになると予測しています。これにより、脳内の情報をバックアップし、すべて再現することが可能となり、つまり脳を複製して蘇らせることができるということです。
さらに、2045年には私たちが人工知能と融合し、知性が100万倍に増強されると予測されています。
カーツワイル氏は、こうした進化した人工知能の利用法について、携帯電話を例に説明しています。携帯電話は、ある意味で知能を増強する装置と言えます。脳に直接取り込まれるわけではありませんが、非常に便利な脳の拡張装置です。
将来、人工知能がもたらす世界も、携帯電話のように私たちの脳の機能を拡張する装置になるでしょう。
