文章作成ツールを体感してみるとAIと共存するイメージが湧き上がるかも知れない。

2022年2月18日、日本経済新聞社が主催している文学賞「星新一賞」で初めて、AIを使って執筆した小説が入選しました。

星新一賞は、応募規定で「人間以外(人工知能など)の応募作品も受け付けます」とAIなどによる作品の応募を認めており、今回はAIを利用して作られた作品は114編(応募総数は2603編)あったようです。

今回、葦沢かもめさんが制作した「あなたはそこにいますか?」が一般部門優秀賞を受賞したのです。

この作品は、AIが生成したあらすじを基にした執筆や、AIが書いた文章の編集などを通して、AIと共同で小説を作った作品とのことです。

AIと共存するイメージについて考えてみる

私も文章を書くことは、そこまで得意ではないので、AIが文章を直してくれたり、文章を書くことを支援してくれることには、大きな可能性を感じています。

先日記事にした「InstructGPT」には、大きな可能性を感じています。

人工知能が文章を作成してくれる時代の中で

ちょっとした人工知能を使った日本語文章作成ツールを使って文章を作成してみたいと思います。(ちなみにこの記事のサムネイル画像は、人工知能が下記文章を生成する際に自動的に選んだ写真。)


入力した150文字のサンプル文章

人がコンピューターを使うのか、コンピューターシステムの中で、人間が意思決定をするのか、その違いは大きい。

人間と人工知能が協調して私たちの生活を豊かにするためには、人間だけでは解決できない問題へ対処する必要があります。

そのためには、人工知能が人間から、より良い判断を引き出すサポートができる世界を実現させる必要があります。

人工知能が自動生成した文章

人工知能の詳細については、ワシントンDCの存立リスク研究センターをご覧ください。

AIや自動運転車の動きと、AIがもたらすリスクとの関連性をより詳しく知るために、Future of Life Institute(FLI)は、AI、ロボット工学、持続可能な輸送の各分野の専門家が集まり、未来の生活について話し合う4日間の会議「Future of Life Institute Global Summit 2017」を開始しました。


参考となる文章も150文字程度なので、文脈まででつながるには参考データが少なすぎたかもしれません。

ただ、内容はさておき、文章としては違和感があまりなく、テーマとしている「人工知能」について語られている点は評価できます

正しくサンプルを与えることができれば、人が文章を書くよりも無難な文章を作り上げることはできそうな感じがします。

AI(人工知能)はクリエイティブなのか?

AI(人工知能)のクリティブは、一見クリエイティブに見える創作物でも、実は過去の類似作品の積み重ねで作られた作品も数多くあります。
AIの強みは大量のデータを処理できる点だとするとAIがクリエイティブな作業を行うことは可能です。

そのクリエイティブは、エモーショナル(emotional|感情に動かされる)なものになるかも知れませんが、そのクリエイティブは、イノベーティブ(innobative|革新的)ではないかも知れません。

ありきたりの答えであれば、人を介さずに答えを導き出すことができるのです。

また、近年では、人工知能の技術革新によって機械が人の感情を解釈し、適切に応答できるようになりつつあります。
感情認識AIには、3つのアプローチがあります。自然言語テキスト分析、音声分析、表情分析を行い、感情の状態を分析することができます。

人間の感情は機械とは一線を画す性質のものですが、人工知能が人間の感情を理解することはできるようになりつつあります。(厳密には理解している訳ではなく分類分けしているだけなのですが)

感情が難しいのは、人の感情は人によって大きく異なり、全ての人に該当する同一の感情表現は、存在しないことです。

心が動かされる言葉を、AI(人工知能)が綴ることができるようになったとき、AIの根底にある思考は、どのようなものでしょうか?

感情があるかのように感じるAI(人工知能)なのかも知れません。