人工知能により、様々なことが自動化されることでどのような未来が起こるのか。

人工知能により、様々なことが自動化されることでどのような未来が起こるのか、具体的にイメージできるかと、その時に考えるべき新たな価値についてまとめてゆきたい。

023年9月13日にリリースが出された、AIによる24時間ニュース配信サービス「ライブドアニュース24」β版では、ライブドアニュースの記事を元に、ChatGPTや自動音声などを活用したAIキャラクターが24時間ニュースを読み上げ続けることが可能になっている。
これは、人工知能が自動的にコンテンツを作り続けていることで生まれる価値が体感できるサービスです。

このように、色々なことがAIにより自動化されたサービスが生まれてくると、人間が提供するサービスには、違った付加価値を生み出すことが求められるようになります。

堤礼実(つつみれいみ)アナウンサーが生み出している価値とは

例えば、ニュース番組で例を上げると報道番組『FNN Live News α』のメインキャスターを務める堤礼実(つつみれいみ)アナウンサーの人気は、ニュースを見る価値を別軸で生み出しています。
『FNN Live News α』では、アナウンサーの顔が普通のニュース番組に比べて、画面に大映しになっています。ニュースを読む際は、画面の3分の1を顔が占めるカメラアングルになっていて、23時台の後半という遅い時間でもあるため、仕事や会食で疲れて帰宅したサラリーマン向けに、癒しを提供しています。

伝えるニュース内容に合わせて、真剣な表情から柔らかい笑顔まで、表情豊かにニュースを読み上げてゆきます。また、髪型や衣装も毎回変えているので、堤礼実アナウンサーに番組で出会うのを楽しみにしている方も多いようです。

ニュースキャスターは、公平性を保つために表情を抑える傾向があり、特定の感情を表に出さないようコントロールしているため、無表情に見えることも多いので、そのバランスを保つことが難しいのですが絶妙なバランスでニュースを提供しています。

人は情報を得る時に、表情や視線など見た目や仕草による視覚情報に大きく頼って情報を得ていると言われています。そうした資格情報が大半を占めており、コミュニケーションを円滑にするためには、言語以外の視覚や聴覚などの非言語の部分をしっかりと対応することで、その情報の伝わり方は大きく変化します。

人工知能が自動化することで失われるもの

人工知能が自動化することで失われるものもあります。例えば、人間の感情や思考や創造性です。これらは、人工知能がまだ完全に模倣できないものです。また、人間の関係性やコミュニケーションも重要です。人工知能は、人間の代わりになれないからです。

また、人工知能が自動化することは、必ずしも良いことばかりではありません。自動化されたコンテンツは、品質や信頼性が低い場合があります。そのため、人工知能による自動化は、品質を担保するための監視や管理が必要です。

そうした背景もあり、未来のサービスは、人工知能と人間の協働や相補性を重視する必要があります。例えば、人工知能がデータや分析や推薦を提供し、人間が判断や決断や行動をするというようにです。また、人工知能がコンテンツや情報やエンターテイメントを提供し、人間が感想や評価や共感をするというようにです。

そして、人間が持つ独自の価値や特徴を活かすことが重要です。人工知能と人間の協働や共生が求められる未来です。

このように、人工知能により色々なことが自動化される未来では、人間の付加価値は変化します。しかし、それは悪いことではありません。むしろ、それは新しいチャンスです。人間は、自分の得意なことや好きなことや意味のあることに集中できます。そして、人工知能は、そのサポート役として活躍します。そうすれば、より豊かで幸せな未来が実現できるでしょう。