AI(拡張知能:augmented intelligence)の進化が人間の能力を高めることに貢献する。

AIは、一般的にAIはArtificial Intelligence(人工知能)の略と考えられていますが、
AIはAugmented Intelligence(拡張知能)と考えることもできます。
AIが人間の知能を拡張すること。
つまり、人工知能がわれわれの生活を拡張してゆくと考えるほうが自然です。
拡張知能(augmented intelligence)が注目されている理由は、
機械学習を利用してアルゴリズムに人間の経験を学習させ、最終的なコントロールを人間が行う点にあります。
判断をするのは人間だという点が重要なポイントになります。

拡張知能(augmented intelligence)の可能性とは?

AI(人工知能)の発展に関して、人間の仕事が奪われると恐れを抱いている人が少なからずいます。
それは正しい判断なのでしょうか?
AIを人間とは別のもの、あるいは人間と対立するものとして考えるのではなく、共生するものと考えてみれはどうでしょうか?
現在起こった私たちが体感できる大きな変化を一つ挙げてみます。
私たちは、Googleの検索エンジンが開発されたことにより、無料でインターネット上にある膨大な情報から
いくつかのキーワードを検索するだけで、膨大なデータを知識として活用できるようになりました。
常に新しい知識を身につけて活用しなければならない現在社会において
知識を常にリニューアルし続けて、新しい知識を活用することは不可能に近いです。
そのような時代に、いかにテクノロジーを活用するかは、私たちに求められている最大の課題です。
人間の脳では処理できない情報量を処理させ知能を拡張するということが拡張知能(augmented intelligence)の可能性になります。

では、人間の知能を拡張するとはどういうことでしょうか。

例えば、人間の能力を補う発明として、自動車があります。
自動車は足の拡張であり、人間の足では不可能な距離を移動できるようになりました。
集音器を使うことで、人間の耳では聞こえない距離にある音を鮮明に聞くことができるようになりました。
インターネットや携帯電話は、世の中をどのように変化させたでしょうか?
拡張知能は、人間の知能を拡張し人間の記憶のメモリには入りきれない情報や、人間の思考では追いつかない速さの判断力を補完する存在になります。
人間の能力を補う存在としての拡張知能(augmented intelligence)は、近い未来に、その普及に伴い私たちは当たり前のように使いこなすことができるようになります。
AIは道具でしかなく、AIのできることを理解してその能力を活用してゆくことが大事なことです。

AI時代に不可欠な能力とは何か?

現在のAIではできない人間ならでは能力には、どのようなものがあるでしょうか?
・判断する力
・コミュニーケーション
・交渉スキル
・おもてなしの心
・遊び心
では、AIが得意としているのは、どのような仕事でしょうか?
現在のAIが得意としていることは、「非構造化データを分析して、構造化データに直す」ということです。
AIをより活用しやすいように学習させ、進化したAIから人間が学ぶ。
それが、AIと人間の目指すべき関係となるように思います。
AIに何を学習させるのかを判断するのは人間の役割になります。
AIがいくら優れた知能持っていたとしても、学習以上の結果を生み出すことはなく
その結果の違和感を感じて、修正できるのは人間だけです。
AIは拡張知能ということを理解し、皆でいろいろなアイディアを考えて活用していければいいのではないでしょうか。