
ディープラーニングによるAIの革命は、「認識(画像が認識できる)」「運動の習熟(ロボットが熟練した動きができる)」「言語の意味理解(文と映像の相互変換ができる)」の3つのステップに分けられると考えられています。
特に、画像が認識できる技術については、2015年以降には、人間の目の識別精度を超える認識ができるようになるなど、急速な進展を見せています。
人工知能を備えた機械が眼を持つことによって、人工知能は、飛躍的な変化が起きると言われています。
人工知能の専門家によれば、自動運転や人工知能を使った医療診断への応用、インターネットを経由しての自動翻訳などは、ディープラーニングの技術によって、ここ数年で飛躍的な進化を続けています。
身近に体感できるAIの進化
急速にAIが進化していることを、ご自身で体感するためには、Google翻訳の精度や音声認識の精度向上を体感してみるとリアリティを持って感じることができます。
Googleの音声認識では、怖いぐらい正確に、音声を高速に文字変換してくれることに驚きますが、その変換語句の精度には怖さすら感じます。はっきりとした音声で話せば、人がタイピングするよりも正確にデータが入力されるのではないでしょうか。
Alexaにおいては、音声の聞き取り精度が日々向上してゆくので、どんどん賢くなっていることが体感できます。
秀悦なのが、Amazon Musicにおけるアーティスト名での検索精度です。カタカナ英語の発音でもかなりの精度で、正しいアーティストを探し出してくれます。
また、翻訳の精度も飛躍的に向上しており、翻訳が難しいと言われている英語から日本語への変換も翻訳っぽい文章ではなく、ごく自然な日本語に感じるレベルになりつつあります。
この劇的な進化のメカニズムは、できる限り多くのインプットを読み込ませて、AIの機械学習を行い続けたことに起因します。
プログラミングでアルゴリズムを作り上げるのではなく、膨大なデータを読み込ませてて学習させ続けた結果であり、それを実現することに貢献している技術が、ディープラーニングの技術なのです。
視覚を活用つまり、画像認識を活用するために、大量の画像撮影を行い、見たままの情報をとりこみ、その画像データを元に学習しているのです。
AIが爆発的な進化をするきっかけ
今現在、AI(人工知能)の中心にあるディープラーニングによって、AIは劇的な進化を遂げることになります。
ディープラーニングによって、AIはデータから学習するという新たな強みを手に入れ、AIが人間の手を借りず、画像や映像に写っているものを認識できるようになるからです。この進化は、AIが爆発的な進化をするきっかけにつながっています。
ディープラーニングの画像処理技術が近年では一番注目されています。その理由は、人口知能の持つ目の能力が、人間の眼の限界を越える能力を手に入れて、様々な場面で使われ始めているからです。
以前より、AI研究の第一人者の松尾豊氏が人工知能における眼の誕生について、カンブリア爆発を引き合いに出しながら解説されています。
人口知能の進化は、かつて生命が目を持つことで、生物が爆発的な進化を遂げたカンブリア紀に似たような進化を遂げている様だとも言われている。
アンドリューパーカー氏の著書『眼の誕生――カンブリア紀大進化の謎を解く』によると、生物は、眼という視覚を手に入れたことをきっかけに、さまざまな方向へと爆発的な進化を始めたというのです。