
脳を人工知能で機能拡張したら、人間はどのように進化するのだろうか?
人間は、新しい道具を作り、使いこなすことができる動物です。
自然界にも、道具を使う動物は存在しますが、道具を創り出す能力を持っているのは人間だけです。
人間は、進化の過程で、言葉や文字を生み出しコミュニケーションすることを覚えました。
人間は、さまざまな道具を開発し続けてきましたが、活版印刷の登場により、書物の大量印刷が可能になり、多くの知識が共有できるようになりました。
また、パソコンやインターネットが開発されたことにより、より多くの知識が容易に共有できるようになり、新しい道具を生み出す能力も飛躍的に進化し続けています。
このように人間は、自ら道具を開発して、生活様式を大きく変化させてきました。
活版印刷が発明されたのが、1450年頃と言われていますが、知識を共有して活用するようになってから、570年の歳月の中で、人は飛躍的な進化を遂げてきたと言えます。
人間は、自らが開発した道具で、自らの能力を進化させ続けているのです。
自動車は、エンジンという動力源を持つことで、人間の身体能力を遥かに超えた移動スピードや輸送力を発揮することができるようになりました。
そうした背景を踏まえると、人工知能をどのように使いこなしてゆくかを考えると計り知れない可能性があるように思います。
人工知能(AI)を使いこなす方法
人工知能(AI)を使いこなす方法として真っ先に考えられるのは、ツールとして人工知能をつかいこなす方法ですが、今回は脳を人工知能(AI)で機能拡張する方法について考えてゆきたいと思います。
脳を人工知能(AI)で機能拡張したら、人間はどのように進化するのか考えると、想像を超えた世界が広がるのではないでしょうか。
脳に人工知能を連動させたら、どんな事がおこるのか、SF映画やアニメーションの世界でしか目にしたことがない世界が実現されてゆくかもしません。
そんなSFのような取り組みを行っている会社も生まれ始めています。
Neuralink社が開発している脳に埋め込むチップが持つ可能性
イーロン・マスク氏のNeuralink社(ニューラリンク)は、人工知能と脳が融合する可能性を感じさせる発表をしています。
Neuralink社が開発しているチップは、髪の毛よりも細い電極を大量に埋め込みその電極の変化で脳波を感知して通信できるようにする仕組みです。
こうした仕組みを活用することで、脳とコンピューターを接続することが可能になると考えられています。
現時点では、Neuralink社の技術は、頭蓋骨に穴をあけて、デバイスを埋め込む作業が伴う技術なので多くの人にとっては、リスクが大きい取り組みだと思いますが、近い未来には、脳にチップを埋め込むことがもっと身近に実現できる可能性が高いことを感じさせる取り組みでもあります。
脳を人工知能で機能拡張することで未知の能力が生まれる
脳を人工知能で機能拡張することで、一番期待できることは、今までに私たちで想像できていなかった眠っている脳の機能を掘り起こすことができることです。
そうした中でも知識を融合して新しい発想を導きだす活動が一番興味深い活動です。
複数の脳の情報を人工知能の技術で共有して活用する取り組みや人工知能(AI)が脳の活動を補助して、従来以上のパフォーマンスを発揮でいるように支援する活用方法です。
脳を人工知能やネットワークと接続することで、インターネット上のあらゆる情報へアクセスすることが可能になり、膨大な情報の中から最適な情報を瞬時に引き出すだけではなく、活用するためのヒントまで導きだすことができるようになります。
自分以外のアイディアと融合したアイディアが瞬時に生まれることは、「考える」習慣自体を大きく変化させてゆきます。
ライト兄弟が1903年12月17日に、人類初の動力飛行を成功させ、「空を飛ぶ夢」を実現させると共に、空を飛ぶ能力を身に着けたことで、現代では誰もが飛行機で空を飛び移動することができる世界になりました。
同じ様に、人間と人工知能がお互いの強みを活かして、人間だけではたどり着けない領域まで進化してゆくのではないでしょうか。