Chat GPTから、未来の人工知能との付き合い方を探ってみる

人工知能の欠点を克服する方法と進化の可能性

Chat GPTは、OpenAIが2022年11月に公開した人工知能チャットボットで、言語モデルはGPT3.5が使用されていましたが、先日2023年3月14日にマルチモーダルの大規模言語モデルのGPT-4が公開され話題になっています。実際にChat GPTを使い始めると未来の人工知能との付き合い方が想像できるのではないでしょうか?すごく使えると絶賛する人がいる一方で、全然使えないと評価する人もいます。技術は常に発展途上だと考えれば、初めから完璧なものを求めるよりも現状で優れている部分に目を向けて考えてみることが大切です。何よりもChat GPTを多くの人が使ってみようと考えたことと実際に使ってみた人が増えたことは大きな発展につながる動きではないでしょうか。誰でも簡単に使えるようになることは、技術が進歩するために最も必要な要素であると言えます。そのためにも、多くの利用者が試して、創意工夫をし続けることが大事です。とはいえ、全然使えないと評価する人が指摘する欠点もあります。それは、平気で嘘の情報を本物ぽくまとめてしまうことで、これは最大の弱点だと言えます。ただ、この弱点を理解した上で、具体的な使い方が研究されて続けていることは、大きな進化につながる可能性が高いのではないでしょうか。

思考する時間を増やすためにChat GPTに情報処理を任せよう

現在のインターネットやソーシャルメディアは、人間一人が処理しきれないほど、情報が超過しています。こうした、処理しきれないほどの情報をどのように活用するのか、処理しきれないほどの情報をどのように理解するのかは重要な課題です。そのためには、情報をうまく加工することが必要で、そこに価値が生まれてゆきます。Chat GPTを活用するためには、Chat GPTにどんな仕事を依頼するかが重要になります。Chat GPTは、人間が処理しきれないほどの情報から最適な回答を探し出してくれます。出力されるデータの信憑性は確認をとる必要がありますが、わずかな時間でまとめ出してくれる情報は価値があります。こうしたデータをまとめて抽出する作業は、時間もコストもかかる仕事でしたので、Chat GPTの精度の問題はあったとしても有効なデータだと言えます。こうしたデータは、仮説を立てるのに役立つ情報で、データをまとめる作業をChat GPTに任せることで、思考する時間をより多く取ることができるのです。情報は、簡単に複製可能であるため、情報としての価値をインターネットに求めるのは難しくなってきています。情報は、オリジナルであることが大きな価値になってゆきます。そのためには、思考する時間がより必要になってくるのではないでしょうか。情報をリサーチすることは、自分の思考を整理する上で、重要な取り組みになりますが、リサーチの時間をChat GPTを活用して短縮することは思考する速度を上げるために重要になります。

現実世界のデータ化とAI活用:情報解像度の向上

今は、現実世界自体がデータになるようになってきています。例えば、カメラで撮影されたデータは、AIを活用するとログデータになったりします。顔認証により、時間単位、状況単位で映像から行動がデータ化されてゆきます。収集できるデータが莫大になった時に、そのデータを活用するためには、理解の解像度を上げることが求められています。そうした場面で、AIは大きな価値を生み出してくれるはずです。従来は、データを解析するだけでも莫大な時間を有していましたが、そうしたデータ解析を人工知能が担うことで、思考するために必要なデータが短時間で手元に揃うようになりました。検索エンジンを活用することで、調べ物をする時間が短縮され、ソーシャルメディアを活用することで、自分以外の意見を手軽にヒアリングすることができるようになり、テレビ会議が移動時間の問題を解消してくれました。先日、公開されたマルチモーダルの大規模言語モデルのGPT-4は、平気で嘘の情報を本物ぽくまとめてしまう部分は少し改善されるようで、小さな改善が重なり、大きく進化してゆくのではないでしょうか。加えて、マルチモーダルであるため、テキストと画像の両方の情報から回答を戻ることができるので、より解像度の高い回答を戻すことができるようになっています。