人工知能がキャッチコピーを自動的に生成すると人の仕事は無くなるのか?

OpenAI社が提供する自然言語処理モデルGPT-3などを活用して、人工知能が人が書いた文章以上のクオリティで自動的に生成する文章を提供できるようになると人の仕事はなくなるのでしょうか?
今回は、株式会社デジタルレシピが提供しているAIコピーライティングツールCatchy(キャッチー)をみながら、人工知能がキャッチコピーを自動的に生成するとどのぐらいの精度でキャッチコピーが作られるのか検証してみたい。

AIコピーライティングツールCatchy(キャッチー)

人工知能の性能を知るためには、そのアウトプットを実際に体感してみることが一番理解しやすいはずです。
Catchyは、AIがキャッチコピーをはじめ100パターンを超える様々な文章を生成するAIコピーライティングツールで、シンプルなキャッチコピーというアウトプットなため、誰にでも、その実力を体験しやすいと思いますので、ご紹介してゆきます。
https://lp.ai-copywriter.jp/
このページから簡単に登録をして使い始めることができます。無料でできる回数は限られていますが、事前にクレジットカード登録などは不要なのですぐにお試しすることができます。


画面入ると左側にメニューが並んでいますので、キャッチコピー(短文)を選びます。
あとは、サービス名、サービス説明(500文字程度)、文章の雰囲気を入れるだけで、自動的にキャッチコピーが生成されます。
今回は、トライアルで、架空の男性向けスキンケア製品「スムースフェイス(Smooth Face)」を題材として、キャッチコピー案を作成してみました。この製品は、働く男性のスキンケアをサポートする製品で、いつまでも若々しさを保つために、独自の技術で、男性向け製品でありながら、美白効果と潤い効果のある成分が入っている製品である設定にしてサービスの説明を記載しました。

人工知能の生成された結果が下記の通りです。

お肌に負担をかけないようスムースフェイスがお手伝いします。
スムースフェイスで最高の肌をキープしましょう。
Smooth Faceで人生最高の肌を手に入れる。
Smooth Faceでスキンケアの目標を達成する。
スムースフェイス:人生最高の肌へ。
スムースフェイスで、なめらかでやわらかな肌を手に入れる。
Smooth Faceで若々しい顔を保つ。
スムースフェイス:若々しい顔立ちに。
Smooth Faceで華やかな肌を手に入れる。
Smooth Faceで滑らかで完璧な肌を手に入れるのはほんの数歩です。

どうでしょうか?わずか数秒で上記パターンのコピーが生成されました。AIによるライティングでは100%そのまま使えるものにならないことも多いですが、このレベルであれば、そのまま使っても問題ないレベルのコピーが生成されます。

説明文も自動的に作成してみます。

男性の肌は特に荒れやすいので、「スムースフェイス」で手軽に始められるスキンケアに取り組もう。

スムースフェイスには、美白効果や保湿効果のある成分が配合されており、男性の若々しさや生き生きとした生活をサポートする。

スムースフェイスを定期的に使用することで、男性にとって不要な汚れを取り除き、うるおいのある引き締まった肌を実現することができます。

どうでしょうか?本当に人工知能だけで生成された文章なの?と感じるぐらいわかりやすい文章に感じるのではないでしょうか?

言葉は言霊(ことだま)でもある

人工知能が作成した文章と人間が作成した文章の違いを表現するのは難しいのですが、その一つのヒントが、言葉は言霊でもあるということではないでしょうか。
日本では、古くから言葉には不思議な力が宿っていると信じられてきました。
同じ表現をするときにも、言葉が持つ印象は大きく変わります。もちろんその言葉の発し方によっても大きく変わります。
その違いを本当に判別することができるのかは、未知数ではありますが、シンプルなコピーの中に含まれるニュアンス、言葉の響き、言葉を見た時のぱっと見のイメージなど、説明できない要素が数多く存在しています。
過去に使われていたコピーの成功パターンを学習データとして、生成されてるコピー(言葉)は、経験値のあるコピーライターよりも、反応が取れるキャッチコピーを生成するかもしれませんが、エモーションナル(情緒的)な読んだ後に心動かされるようなコピーを生成することは難しいのではないでしょうか?
人の心を揺さぶる文章を書く、プロのライターが書く文章は、表現が難しいのですが、確実に違いがあります。その人が書いていることに価値があるのです。
そうした魂のある文章は、人工知能にはそれらしい文章は書けたとしても、本当の意味で魂を載せることはできません。
そうした人の想いや心が込められている言葉が、人間が描き続けることができる文章になるのではないでしょうか。