2023年を振り返るとChatGPTの一般認知が向上したことではないでしょうか。
ChatGPTを実際に使ってみて、AIがどのように活用できるか具体的に体感することが出来るようになり、世の中の多くの人がAIへの関心を深めています。
この注目度は、歴史の中で比較にならないほど、AIを発展させており、人工知能を誰もが使うツールになる時代を迎えるターニングポイントとなった1年と言えるのではないでしょうか。
ChatGPTが生み出した流れは、多くの企業が追従することになり、GoogleBardが日本語にも対応したことや国産のAIの登場など、2024年以降も飛躍的に発展してゆくことは間違いないと言えます。
人工知能（AI）を使いこなすために必要なスキル
現時点で、人工知能（AI）を使いこなすために必要なスキルは、プロンプトを書く力です。
プロンプトとは、対話形式のAIとのやり取りをするためにユーザが入力する指示や質問のことです。 AIがユーザの要求や問いに対して質の高い回答を生成するためには、明確で具体的なプロンプトが必要になります。
このプロンプトを書く力は、日本語で文章を書く力です。（現時点では、英語で文章を書く力があれば、より能力を引き出せます。）
AIを操るためには、AIが処理をしやすいプロンプトを作る必要があります。プロンプトを書くときに抑えるべきポイントを理解して、わかりやすい文章を書くことが求められます。
イメージとしては、一緒に働くスタッフに、的確な作業指示を出せる人は、人工知能を活用する能力も高くなると考えるとわかりやすいです。
スタッフへの指示能力が高い人は、作業指示を出す時に、どのようなタスクを、どのようなゴールを目指して行うのか。そのゴールを目指すべき背景や狙いを明確に伝え、制約条件も的確に定義します。
人工知能に的確な作業指示を出すためには、プロンプト力を磨く必要があります。
人工知能（AI）を思った通りに使いこなすプロンプトとは
人工知能を思った通りに使いこなすプロンプトを書くコツは、役割と依頼内容とアウトプットを明確に定義することです。
例えば、下記のような形式でプロンプトを入力します。
あなたは、プロのリサーチャーです。
スイミングスクール市場における競合分析をして、競合の特徴を表形式で整理してください。
さらに、ターゲット顧客の特徴について箇条書きで記しなさい。
具体的な競合分析やターゲット顧客が出力されると思います。
上記のスクリプトはシンプルな作りですが、ここに成約条件などを加えるとよりグ具体性のある結果を出力することが出来ます。
人工知能（AI）を活用すると何ができるのかを理解すること
人工知能を誰もが使うツールになる時代へ向けて、最も大切なことは、人工知能を活用すると何ができるのかを理解しておくことです。
人工知能を活用するためには、質の高いプロンプトを書く能力などが必要であり、制約条件があります。
つまり、人工知能の能力を使いこなすためには、活用する側でコントロールする力が必要になります。
ChatGPTにより、対話することで人工知能の能力を引き出すことが出来るようになったので、次に意識しておくべきことは、人工知能がどんな能力をもっているかを理解しておくことです。
今、世界中で人工知能をどのように活用してゆくかが研究されており、意外なサービスの後ろ側で、人工知能が活用され始めています。
人工知能で何かできるのかを理解することで、人工知能を効果的に活用することが出来るようになります。
そのためには、活用事例を数多く知っておく必要があります。
基本形は、役割と依頼内容とアウトプットを明確に定義することで、人工知能を使いこなすことが可能になります。
この役割ができることを見つけるヒントになります。
誰かに何かを頼む時に、その人の知識や経験を頼りにしているのであれば、人工知能を活用することができる可能性が高いです。
リサーチャー、先生、トレーナー、コーチ、医者、シェフ、ジャーナリストなど、様々な役割を持たせることが出来ます。
そうした専門家の莫大な知識を活用して、アウトプットを生み出すことができる時代になったと理解して、どのように活用してゆくかを考えることが求めらえています。
