AI時代こそ、泥臭く「個の力」を磨け。——なぜ私たちは進化を止めてはいけないのか?

2026年もいよいよスタートしました。

AIと人の可能性を探究し続けている私ですが、年末年始の時期は、デジタルの喧騒を少し離れ、静かな心で「自分自身の核(コア)」と向き合う時間を大切にしています。

今日は、いつも私のブログを読んでくださっているビジネスパーソンの皆様へ向けて、とても大切なお手紙を書くような気持ちで記事を書いています

テーマは、「AI時代における、人間のスキル磨き」について。

一見、逆説的に聞こえるかもしれません。「AIが何でもできる時代に、なぜ人間が泥臭くスキルを磨く必要があるのか?」と。

しかし、私は断言します。AIが社会へ浸透すればするほど、私たち人間が「何を磨き、どう生きるか」という意志の力が、かつてないほど重要になるのです。

2045年を見据えた未来への視座と、明日から使える実践的な思考。この両輪で、新年の目標を共に立てていきましょう。

AIは「答え」を出すが、「問い」は生まない

ここ数年、ChatGPTをはじめとする生成AIの進化は凄まじいものがありました。私たちビジネスパーソンの業務フローも、劇的に変わりつつあります。資料作成、データ分析、コードの記述、そしてアイデア出し。かつて数時間かかっていた作業が、数秒で完結することもあります。

そんな中で、ある種の「虚無感」に襲われる人がいます。

「自分が苦労して身につけたスキルは、もう無用なのではないか?」

「AIの方が賢いのなら、人間はただのオペレーターでいいのではないか?」

もしあなたがそう感じたことがあるなら、それは正常な反応です。しかし、そこで思考を止めないでください。私は常々、「テクノロジーの中心には“人の想い”がある」という信念を持っています。

AIは、膨大な過去のデータから最適解を導き出す「知の巨人」です。しかし、AIには決定的に欠けているものがあります。それは、「何のためにそれをやるのか?」という「意志(Will)」と、「誰を喜ばせたいのか?」という「愛(Emotion)」です。

AIは「優秀な地図」を描くことはできますが、「どこへ行きたいか」を決めるのは、いつだって地図を持つ私たち人間なのです。だからこそ、AI時代においてスキルを磨くことは、「AIに勝つため」ではありません。「AIという最強のパートナーと共に、より遠くへ行き、より大きな価値を生み出すため」に必要なのです。

私たちのスキルは、AIというエンジンを動かすための「ハンドル」であり、行き先を照らす「ヘッドライト」です。ハンドルがグラグラでは、どんなに高性能なエンジンを積んでいても、私たちは路頭に迷ってしまいます。

私が「3つのスキル」に一点集中する理由

では、具体的にどのようなスキルを磨くべきなのでしょうか?

「AIリテラシー」や「プロンプトエンジニアリング」はもちろん大切です。しかし、それはあくまで「道具の使い方」に過ぎません。もっと本質的な、ビジネスパーソンとしての「足腰」を鍛える必要があります。

私自身の話をさせてください。

私はこのAI共創時代において、あえて非常にクラシックな「3つのスキル」を徹底的に磨くことを決断し、実行しています。

それは、「マーケティング」「セールス」そして「実行力」です。

「えっ、もっとAI特有のスキルじゃないの?」と思われたかもしれません。しかし、これらこそが、AIと掛け合わせることで爆発的な価値を生む源泉なのです。その理由を紐解いていきましょう。

マーケティング(Marketing):AIに「人の心」を教える力

AIは市場データを分析し、トレンドを予測するのは得意です。しかし、「なぜ人はその商品に涙するのか?」「どんなストーリーが人の心を震わせるのか?」という機微までは、完全には理解できません。

私が磨くマーケティング力とは、「人間の痛みを理解し、共感する力」です。

AIが生成したコピーライティングや戦略案に対して、「そこに体温はあるか?」「誰かの人生を豊かにする愛はあるか?」というフィルターを通し、魂を吹き込む。それができるのは、人間だけです。AIという「論理」に、マーケティングという「共感」を掛け合わせることで、かつてないほど深く顧客に届くメッセージが生まれます。

セールス(Sales):AIには生み出せない「信頼」を築く力

どんなにAIが進化しても、最終的な大きな意思決定——例えば企業の提携や、高額なサービスの導入——の場面では、「誰が言っているか」が重要になります。

セールスとは、単にモノを売ることではありません。「あなたなら信じられる」という信頼関係を構築し、相手の背中を押す行為です。

AIは完璧な提案書を作ることはできても、不安を抱えるクライアントの手を握り(比喩的な意味でも)、「大丈夫、一緒に成功させましょう」と目を見て伝えることはできません。デジタルの時代だからこそ、この「人間的な熱量」が最強の差別化要因になります。

実行力(Execution):アイデアを「現実」に変える力

これが最も重要かもしれません。AIを使えば、素晴らしいアイデアは無限に出せます。しかし、アイデアそのものに価値はありません。それを現実に実装し、泥臭く形にした時にはじめて価値が生まれます。

AI時代は「構想」のコストが下がった分、「実行」の価値が相対的に上がっています。壁にぶつかった時の突破力、チームを巻き込むリーダーシップ、最後までやり抜くグリット(やり抜く力)。

私は、AIが出したプランを「絵に描いた餅」で終わらせず、現実世界で成果が出るまで泥臭く走り続ける「実行力」こそが、AIパートナーシップの要だと考えています。

「選択」と「継続」が、あなただけの価値をつくる

私がこの3つを選んだように、あなたにも「あなたの武器」があるはずです。

それは「財務の知識」かもしれませんし、「コミュニティマネジメント力」かもしれない。あるいは「圧倒的な業界知識」かもしれません。

ここで重要なのは、「あれもこれも」と手を広げすぎないことです。

AIは「広く浅く」知る天才です。私たちがAIと同じ土俵で「博識」を競っても勝てません。私たちが目指すべきは、特定の分野における「深さ」と「偏愛」です。

「特定のスキルを磨くことを決断して、継続して積み重ねてゆくこと」。

シンプルですが、これが真理です。

例えば、あなたが「人事(HR)」のプロだとしましょう。

中途半端な知識ならAIで代替されます。しかし、あなたが「組織の力学」や「人のモチベーションの源泉」について誰よりも深く考え、現場で汗をかいてきた経験があれば、AIはその知見を増幅させる「最高の参謀」になります。

「最近の若手の離職率が高い。一般的な対策ではなく、うちの会社の文化に特化した、温かみのある改善案を一緒に考えてくれ」とAIに問いかけることができるのは、あなたがその課題に真剣に向き合い続けてきたからです。

スキルを磨き続けることは、AIに対する「指示力(ディレクション)」を高めることと同義です。あなたのスキルが高ければ高いほど、AIから引き出せるアウトプットの質も高まります。

「AI × あなたのスキル = 無限の価値」

この方程式を忘れないでください。あなたのスキルが「ゼロ」なら、AIを掛けても答えは「ゼロ」なのです。

2045年へ向けて

私は2045年、いわゆるシンギュラリティ(技術的特異点)の時代を想像しています。

その時、社会はどうなっているでしょうか?

多くの労働が自動化され、人間は「労働」から解放されているかもしれません。

そんな未来において、人間の役割とは何でしょうか?

私は、「意味を創り出すこと」そして「喜びを分かち合うこと」だと信じています。

今日、私が語った「マーケティング・セールス・実行力」というスキルも、最終的にはこの「意味」と「喜び」につながっています。

誰かの役に立ちたいという想いを形にし(マーケティング)、それを必要とする人に届け(セールス)、社会に実装する(実行力)。このプロセスそのものが、人間らしい「創造の喜び」です。

私はブログを通じて、この喜びを伝えたい。

AIというテクノロジーを、冷たい「効率化の道具」としてではなく、人の可能性を広げ、人生を彩る「絵筆」のような存在として捉え直してほしいのです。

私はこれからも、AIの進化を好奇心を持って追いかけ、それを皆さんのビジネスや生活に役立つ文章にして届け続けたいと思います。

まとめ:新年の行動宣言——あなたは何を磨きますか?

新しい年が始まりました。

この1年は、AIの進化がさらに加速するでしょう。昨日までの常識が、明日には通じなくなるかもしれません。

そんな激動の時代だからこそ、「変わらないもの(不変のスキル)」を心に定めてください。

どうか、手帳を開き、あるいはスマートフォンのメモを開き、こう書き記してみてください。

「私は今年、AIと共に 〇〇 のスキルを極める」

その〇〇に入る言葉は、あなたがこれまでのキャリアで培ってきた大切なもの、あるいはこれからどうしても手に入れたい憧れのものであるはずです。

私の場合は、それが「マーケティング・セールス・実行力」でした。

迷ったら、自分の胸に聞いてみてください。

「AIがどんなに進化しても、私が人間として大切にしたいこと、人から『ありがとう』と言われたいことは何だろう?」

その答えこそが、あなたが磨くべきスキルです。

未来は、ただ待っているものではなく、私たちが今日の行動で創り出すものです。

変化を恐れず、AIという新しい翼を手に入れ、共に空高く舞い上がりましょう。

テクノロジーの中心に、あなたの温かい「想い」がある限り、私たちの未来は明るいと信じています。

今年も、学びと探究の旅をご一緒できることを楽しみにしています。

さあ、最高の一年を、私たちの手で(そしてAIの手も借りて)創りに行きましょう!

あなたの2026年が、創造と喜びに満ちたものになりますように。