
チーム内でのコミュニケーションの改善を図る方法
人工知能のサービスを検討する上で、チーム内でのコミュニケーションは、もっとも重要だと考えられます。
人工知能の開発は、AIをどのように使うのか、利用者側目線の意見をしっかりと理解した上で開発を進める必要があります。
また、プロジェクトを推進する上で、上手く進むこともあれば、数多くの失敗に向き合ってゆく必要性もあります。
それらの問題を解決するために、必要なのがコミュニケーションのスキルです。
今回は、『最強のエンジニアになるための話し方の教科書』工学博士・技術士の亀山雅司氏の著書を参考にしながら、人工知能のサービスを検討する上で取り組むべき、チーム内でのコミュニケーションの改善について、考えてみたいと思います。
エンジニアの話し方は、正しい意見を認めてもらための会話
エンジニアの話し方は、正しい意見を認めてもらための会話になります。そのため、エンジニアの会話は、自分の正しい主張を伝えることに重きが置かれており、会話が対立してしまうことが多いのです。
よくある話としては、何か問題が発生した時、その原因としてリーダーの指示ミスがはっきりしている場面で、相手のミスを正論で指摘しすぎてしまい、リーダーとの関係性がギクシャクしてしまうことがあります。
自分に落ち度はないことを証明すること、つまり自分を守ることに意識がいきすぎてしまうとコミュニケーションが上手くいかないことがあります。
上記のケースでは、問題を解決することが最優先で考えるべき場面なのに、誰が原因か、その犯人探しに躍起になっています。
こういう場面では、問題を解決することを最優先に取り組むべきであり、何が正しいかは、それほど重要ではありません。そういう視点を持つことをプロジェクトが円滑に進みます。
多くの人が自分を守りたい気持ちがあると思います。そうした自尊心を守りたい気持ちと向き合う必要があります。
コミュニケーションで解決すべき問題の目的を定める
コミュニケーションで解決すべき問題の目的が定まれば、どのように、その目的を達成することができるかを検討することが可能になります。
そのためには、目的までの道筋を考える必要があります。そのために活用できるコミュニケーションが下記の4ステップになります。会話を進める上で、下記のPDCAに沿って取り組むと解決しやすいコミュニケーションが取れます。
(1)会話の目的に到達するための会話内容(Plan)を根拠となる仮説と共に決める
(2)話をする(Do)
(3)相手の返事と会話内容を比較して、修正点を特定する(Check)
(4)会話内容を修正する(Action)
しかしながら、上記のステップで進めてゆきと壁にぶつかることがあります。
それは、相手側に明確な意見や価値観が存在しない場合です。実際、そうした場面は数多くあると思います。
そうした場面で大切なことは、相手の意見をこちらで創ることです。
相手に意見がないと合意を取ることができないので、相手の意見をこちらでまとめて創ってあげる必要があります。
そのためには、相手の思考を目的地までナビゲートしてあげる必要があります。
ラポールというコミュニケーションスキルを身につける。
ラポールとは、出会って30秒で仲間のように話せるようになるコミュニケーションスキルです。
こうしたスキルは、身につけることは難しい部分がありますが、一番大切なことが無意識のうちに感じている「自分を守る気持ち」を完全に捨て去ることができるかです。
ちょっとしたことなのですが、この自尊心を守りたい気持ちをコントロールすることは、とても難しいものです。意識しても無意識のうちに守りに入ってゆきます。
例えば、何か間違いがあったときに「私が間違えていました、訂正します。」と自然と言えるかを考えてみてください。そこに抵抗感がなくなれば、円滑なコミュニケーションが進むのではないでしょうか。
問題を解決することやプロジェクトを円滑に進めるためにできることを考えた場合に、「自分を守る気持ち」を完全に捨て去ることは、一つの大きな選択になってきます。